ウルフさんの「成功するサロンの法則」
■ 休憩
ウルフさんは大きく息を吸い込むと、ぷはぁ~と大きな口から息を吐き、深呼吸をしました。
「ほれ、もへこもやってみな」
ウサギのもへこも、小さく息を吸い込み、小さな口から息を吐き、深呼吸をしました。
「こっからはよぉ、本格的な戦略の話をしてくからな。 ちょいとリフレッシュしてから話そうや」
「あ、わたし、ハーブティーを持っていますよ。飲みますか?」
「いらねぇよ、そんな草汁がうまいわけねぇだろう」
「食わず嫌いっていうこともありますよ?」
「いいんだよ、余計に気持ち悪くならぁ」
「でもこれですっきりした人もいますってば」
「そんなのわかんねぇだろうが・・イヤなもんは嫌なんだよ」
「ほらほら、リスクを負って!」
ウルフさんの耳がピクンと動きました。
「このやろう、早くも自分の言葉にしやがったな・・。
チッ、しゃぁねぇな、ちょっとだけだぞ?」
もへこはウルフさんのコップを出してあげて、そこにカモミールをブレンドしたハーブティーをコトコトと注ぎました。
ウルフさんは鼻を近づけてクンクンと渋い顔で匂いを嗅いでいましたが、思い切ってゴクリと飲み干しました。
「にげぇ!! なんだこれ!! くっそぉ、飲まなきゃよかった!!」
「まぁまぁ・・あと5秒待ってみてください」
「んだとぉ~!! 5秒待ってなんともなかったら今すぐおめぇを・・・!!?」
ウルフさんの顔が「おや?」という顔に変わりました。
「ん・・? なんか、甘くなってきたぞ? リンゴみてぇな味がする・・・」
もへこはちょっと得意そうな顔で言いまし