ウルフさんの「成功するサロンの法則」

6. 4つの目標   ウルフさんが雪の上に書いた文字をシッポでささっと消していると、もへこが尋ねました。   「ところでウルフさん、『成功するサロンの法則』を教えてくれるんじゃないんですか?」 「おめぇ、けっこうせっかちだな。 ウサギとカメの話は本当なんだなぁ・・・」 「あれはご先祖様だから、私には関係ないですよ!」 「まぁ、血はあらそえないって言うしな・・・」 「はいはい・・せっかちでいいから『法則』について教えてください」   「せかすのはいいけどよぉ、おめぇは『成功するサロンの法則』を知ったら、ちゃんとやるのか?」 「ん~~~、まずはその通りにやってみるつもりですけど・・・」   「俺が見てきた『失敗するサロン』のオーナーは、ついこう考える。   『誰かがやってくれないかな』 『楽して成功したいな』 『大金持ちにならなくてもいいから、リスクも負いたくないな』   もしもそう考えるサロンがあるなら、それは仕事じゃなくて趣味だろ? 『癒しサロンが趣味です』っていうんなら、オレのこんな話は必要ねぇけどな。   友達集めてハーブだかマムシだかしらねぇけれど調合してりゃそれで済む」 「ウルフさんの話を聞いてきたから、ちょっとわかる気がします。 私、本気度が足りてなかったのかなぁ・・」   「おめぇは、どうなりてぇんだ? 趣味のサロンか、それで食っていきてぇのか?」 「もちろん、それで生活をしたいです」   「よし、じゃぁ続きを話していくぞ。 おめぇは・・・」 「あの・・・・」 「なんだよ、今か

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