ウルフさんの「成功するサロンの法則」
2.アロマサロンオーナーの もへこ
「おめぇは何でこんな寒い時期にこんな物騒なところをほっつき歩いてたんだ?」
「あの・・・ハーブが切れてしまったので、泉の近くに採りに行っていたんです」
「なんでぇ、またハーブかよ。 そういえばお前、『こまった』って言ってなかったか?」
「えぇ・・実はサロンのお客様が全然来なくって・・・」
「なんだよ、そのサロンっていうのは」
「え~と、私はアロマテラピーのサロンを自宅で開業しているんです。
簡単に言うと、お客様に癒しを提供しているお店です」
「ふ~ん、アロマとかはよくわからねぇけど、そんなんでメシが食えるのか?」
「えぇ、すごく繁盛している人がいますから・・・」
「おいおい、テメェの店だろうがよ。
人がどうのこうのは関係ねぇんじゃねぇのか? お前はどうなんだよ。儲かると思ってんのか?」
「は・・はい。儲かるといいなと思っています」
「なんだよ、『思っています』ってよぉ・・。 ったく、しょうがねぇなぁ。
おい、おめぇ名前は何ていうんだ?」
「『もへこ』です」
「もへこ? 変な名前だな。
オレは『ウルフ』ってぇんだ。 まぁどうせおめぇを食っちまうまで暇だしよ、
ちょっくらオレ様が『成功するサロンの法則』ってぇのを教えてやるぜ」
「ほ・・本当ですか!? でも、何でウルフさんはそんなことを知ってるんですか?」
「んなこたぁ、どうでもいいだろ!
いいか、オオカミはなぁ、常に獲物を狙ってるんだ。 それはハンパなことじゃねぇぞ。
いつもいつも、どうすれば少し