ウルフさんの「成功するサロンの法則」

12.お客さまは誰?   相変わらず渋い顔でハーブティーを飲み干すと、ウルフさんはもへこに尋ねました。   「他にもこういうお茶はあんのか?」 「沢山ありますよ。 何か飲みますか?」 「いや、まだいい。 後で飲む」 「だんだんハマってきましたね♪」 「オレみたいなやつでも、こういうのにはまるんだなぁ・・。 もへこの店にはどんなお客さんがよくくるんだ?」   「ん~・・主婦が多いけれど、バラバラですね・・」 「ふぅ~ん、じゃぁ、どんなお客さんをターゲットにしてんだ?」 「働く女性と主婦です」 「それってよぉ、学生とおばあちゃん以外の全ての女性っていうことじゃねぇか?」 「あ、確かにそういうことですね」 「でもよぉ、25歳の人と45歳のひとじゃぁ、当然好みが違うだろ?」 「・・・えぇ、まぁ」 「どっちがメインなんだ?」 「え~と・・・決めていないんです・・・」   「まぁ、最初はハマりやすい罠だわな。 でもよぉ、さっきの釣りの話の続きになるけれど、ターゲットをきめねぇと、釣り方もきまらねぇだろ?」 「確かにそうですね・・」   「逆に言えば、『ターゲットさえ決めりゃ、釣る方法は決まる』んだから、こんなに簡単な戦略の立て方はねぇぞ」 「ん~~~、でも、ターゲットを絞っちゃうと、集客そのものが減っちゃう気がして、抵抗があるんです」 「まぁ、気持ちはわからねぇでもないな。 それに、サロンを始めたばかりのときは、自分にはどんなお客様が向いているか、自分もわかってねぇ。 ある意味では、ターゲットを絞っちゃダメな時期とも言えるわな」 「ほらぁ~

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