ウルフさんの「成功するサロンの法則」
1.はじめに
ある寒い冬のことです。深い森の中は白い雪が一面に広がって、し~んと静まり返っていました。
そこに一匹のやせ細ったオオカミがやってきました。
「はぁ~~・・・腹減ったなぁ。 腹が減りすぎて気持ちわりぃなぁ・・」
オオカミはお腹がペコペコでした。この冬は特に寒さが厳しく、オオカミの食事となる動物がみんな姿を消してしまっていたのです。
「どっかにウサギかブタくらい転がってねぇかなぁ・・・」
オオカミはしょんぼりしながらも、目と耳をギラギラと研ぎ澄ませて、エサが通りかかるのを待っていました。
すると、遠くから近づいてくる足音がします。 ザク・・ザク・・ザク・・
(しめた! この音は、ウサギかキツネだな・・・たすかったぁ、これでしばらく腹減ってるのをがまんできるぞ)
そこに現われたのは、しょんぼりと歩いてくるウサギでした。
「はぁ~~・・・困ったなぁ」
ウサギはなにやら困り果てていて、目の前にオオカミがいることに気づきません。
テクテクとオオカミの横を通り過ぎようとした時、オオカミに足を引っ掛けられて、勢いよく転んでしまいました。
そこにすかさずオオカミがのしかかり、ウサギを押さえつけました。
「やったぁ~~! これでご飯が食べられるぜぇ! いっただきま~す!」
オオカミの大きな口がウサギに近づきます。
「うわぁ~~~~!!! まってまって! 待ってください!」
「なんだよ! 今さら『食べないで下さい』なんて、メシがまずくなるようなことを言うんじゃ